サジェストで自社のネガティブな情報を削除したい

「サジェスト汚染」されると自社へのイメージが大きく低下してしまうものです。商品やサービスが売れにくくなったり、取引先との関係を構築しにくくなったりしてしまうリスクも高くなるでしょう。

 

たとえばGoogleやYahoo!などの検索サイトで、以下のようなことでお困りではありませんか?

 

インターネット上の検索サイトにて自社名を検索しようとすると

「○○社 やばい」

「○○社 詐欺」

「○○社 ブラック」

などの予測変換が表示されてしまう

 

サジェスト汚染が起こった場合、風評被害を起こしそうな予測変換ワードの削除を検討すべきです。放置せずに弁護士までご相談ください。

 

1.サジェスト表示、サジェスト汚染とは

1-1.サジェスト表示とは

サジェスト表示とは、GoogleやYahoo!などのインターネット検索サイトにおいて「検索候補」が表示される機能です。

たとえば自社の名前を入れると、予測変換ワードとして「よく検索されているワード」がいくつか表示されます。これが「サジェスト表示」です。サジェスト表示機能は、検索者が検索項目について検索しやすくなるようにする目的で導入されています。

 

1-2.サジェスト汚染とは

サジェスト汚染とは、検索したときにネガティブなサジェストワードが表示されてしまうことです。

たとえば「A社」と入力したときに「詐欺」「悪質商法」「前科」「ブラック」などと表示されるとA社のイメージが大きく低下してしまうでしょう。これが典型的なサジェスト汚染です。

 

2.サジェスト汚染を放置した場合のリスク

サジェスト汚染を放置すると、以下のようなリスクが発生します。

2-1.商品やサービスが売れにくくなる

サジェスト汚染で「詐欺」「悪質商法」「怪しい」などのワードが表示されると、自社への信用が大きく低下してしまいます。

商品やサービスが売れにくくなって売上が低下するリスクがあります。

2-2.取引先との関係構築が困難になる

新規や既存の取引先との関係構築に悪影響を与えるケースも考えられます。

たとえば新規取引を行いたいとき、相手方が自社名で検索したら汚染されたワードが表示されるので、取引を躊躇される可能性があります。

既存の取引先でもふと自社名で検索して「怪しい」などのワードが検出されると「このまま取引を続けて良いのか?」と疑問を持たれる可能性があるでしょう。

 

2-3.社員のモチベーションが低下する

自社の従業員が自社名で検索したときに「ブラック」「詐欺」などのワードが出てきたら、モチベーションが大きく低下してしまうものです。離職者が発生するリスクも高まります。

2-4.新規採用が困難になる

近年、求人へ応募する方はネットで情報収集する例が増えています。そんな中で対象企業に「怪しい」「詐欺」などのサジェストワードが表示されると、あえてそのような企業へ応募しようとする人は少なくなります。新規採用も困難になってしまうおそれがあるといえるでしょう。

 

サジェスト汚染が発生して自社のイメージダウンにつながるサジェスト汚染が起こったら、早急に削除させるための対策が必要です。

 

 

3.サジェスト汚染への対策方法

サジェスト汚染が起こったら、以下のような対応をとりましょう。

 

3-1.検索結果に表示されるサイトに内容変更を求める

サジェスト汚染が起こる原因として、検索結果に表示されるサイト上にネガティブなワードが書かれているケースがよくあります。たとえば「A社は詐欺?」などという記事が上位に上がっているために「A社 詐欺」というサジェスト汚染が起こる場合などです。

 

このような場合には、「A社は詐欺?」という記事が掲載されているサイトの運営者に連絡を入れて、記事内容の変更を求めましょう。記事内容が名誉毀損になっているので削除してもらいたい、ネガティブワードを消してほしいと申し入れれば受け入れられる可能性があります。

 

弁護士を通じた交渉も可能

サイト運営者へ記事内容の変更を求めるとき、弁護士に代理交渉を依頼することも可能です。法律の専門家である弁護士から削除依頼される方がインパクトは強く、対応してもらえる可能性が高くなるものです。自分では対応しきれない場合、弁護士に依頼すると良いでしょう。

またサイトに関連するプロバイダ業者に対し「プロバイダ責任制限法に基づく送信防止措置の申し出」を行う対策方法もあります。

 

法的措置

記事内容が明らかに権利侵害となっているのに運営者が対応しない場合には、「仮処分による削除」という法的措置もとれます。権利の侵害が認定されれば、裁判所がサイト運営者へ記事の削除を命じる決定を出してくれるので効果的です。

場合によってはこちらの方が削除に成功する可能性が高いので、困ったときには一度弁護士までご相談ください。

 

3-2.検索エンジン側へサジェスト表示の削除を求める

次に、検索エンジンへサジェスト表示の削除を求める方法があります。

GoogleでもYahoo!でも「不適切なサジェスト表示の削除依頼」手続きが設けられています。

自社へ名誉毀損が起こっていることなどを検索エンジン運営会社へ報告し、運営側での削除を待ちましょう。成功すれば、汚染されたワードによるサジェスト表示が行われなくなります。

通常、申請してから削除が行われるまで1か月程度はかかるので、しばらく様子を見て対応を待ちましょう。

 

法的手段

検索エンジン側が任意に削除に応じない場合には、仮処分の手続を執らねばなりません。権利侵害が起こっていてすぐに保護すべき必要があると認定されれば、裁判所が検索エンジン側へ表示の削除を命じる決定を出してくれる可能性があります。

ただし、仮処分の手続は非常に複雑で弁護士を通さなければ対応が困難です。利用したい場合には、早めに弁護士へ相談するのが得策です。

 

まとめ

サジェスト汚染が起こったとき、放っておくとリスクが大きくなるので、早めに対処しましょう。具体的な対処方法にはいくつかの種類があり、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。弁護士が代理交渉を行ったり仮処分を申し立てたりすると、効果的に削除できるケースが少なくありません。

当事務所では弁護士がお客様のご相談に丁寧かつ迅速にご対応いたします。GoogleやYahoo!などでサジェスト汚染にお悩みの場合、お早めにご相談ください。