インスタグラム(Instagram)を使っていて、以下のようなことでお困りではありませんか?
- 悪質な内容のメッセージを送り付けられる
- わいせつな写真や動画を送り付けられる
- DMでいじめを受けている
- 投稿に対するコメントで誹謗中傷されている
- 投稿した写真が勝手に転載されている
- 第三者が自分になりすまして迷惑行為を行っている
上記のような場合、相手を特定したり投稿を削除させたりできる可能性があります。
放置していると損害が大きくなってしまうので、お早めに弁護士までご相談ください。
1.インスタグラムにおける誹謗中傷と対処法
インスタグラムにおける誹謗中傷の主なものとして、「DM」と「投稿に対するコメント」の2種類があります。
それぞれ対処法が異なるので、以下ではパターンごとに典型例と対処方法をみていきましょう。
2.インスタグラムのDMでの誹謗中傷・個人攻撃や対処法
インスタグラムにはDM機能があります。
DM(ダイレクトメッセージ)とは、他のアカウントと直接メッセージのやりとりができる機能です。DMは投稿に対するコメントと違い、他のユーザーにみられることはありません。当事者しか見られないものです。内容自体の拡散性はコメントに比べ劣るといえるでしょう。
ただDM特有の「閉鎖性」による効果もあり、相手アカウントによる誹謗中傷や個人攻撃がヒートアップするケースも多々あります。いきなり性器などのわいせつな写真が送られてくる迷惑な事例も少なくありません。脅迫や個人攻撃してくるDMもよくあります。
1-2.DMでの権利侵害・迷惑行為の典型例
- いきなりわいせつな写真を送りつけてくる
- 暴力を振るう、周囲の人を傷つけるといった脅迫的な文言
- しつこい個人攻撃、誹謗中傷
- DMでこちらが送信した内容をスクショされてTwitterなどに晒される
1-3.DMで権利侵害されたときの対処方法
インスタのDMで迷惑行為をされた困ったとき、放置すべきではありません。
黙っていると相手による不法行為がエスカレートする可能性がありますし、DM画面をTwitterなどに晒されるリスクもあるからです。
対処法としては以下があげられます。
- 対象アカウントをブロックする
- 対象アカウントからのメッセージリクエストを拒否する
- インスタグラムの運営会社へ報告する
1-4.相手方の特定は難しいことも
インスタグラムでは、DM機能のみで誹謗中傷・個人攻撃されるケースもよくあります。つまり2人だけが見ることのできるDM画面で個人攻撃を行い、コメントなどの「他のユーザーがみられる場所」には公開しないのです。
このように閉じられた空間での投稿には、プロバイダ責任制限法を適用できません。
相手方の特定が困難となる可能性があります。
インスタグラムで誹謗中傷されたとき、削除や相手方の特定などどこまでできるかは状況によって変わります。お困りの際には早めに弁護士へ相談しましょう。
3.インスタグラムのコメント欄の誹謗中傷と対処法
インスタグラムでは、コメント欄で誹謗中傷されるケースもよくあります。
コメント欄で誹謗中傷されると、他のユーザーの目に触れるのでDMとは異なる被害が生じるでしょう。たとえば以下のような被害が起こりやすくなっています。
- 他のSNSやブログ、ネット掲示板などに拡散される
- 個人情報を晒される
この場合には世の中全体へ公開されるので、プロバイダ責任制限法の規定が適用されます。
つまり裁判所の仮処分を利用して削除請求したり、投稿者を特定できる余地が出てきます。
放置していると炎上してしまうリスクも生じるので、早めに対処しましょう。
インスタグラムでのコメントへの対策法
インスタグラムのコメント欄で誹謗中傷されたら、以下のように対応することをおすすめします。
運営会社へ報告する
まずはInstagramの運営会社へ相手による不法行為を報告しましょう。運営会社の判断により、コメントを削除してもらえる可能性もあります。
仮処分を申し立てる
コメント欄における誹謗中傷にはプロバイダ責任制限法が適用されるので、裁判所へ仮処分を申し立てて削除できる可能性があります。
運営会社が自主的に削除に応じてくれない場合には、仮処分を申し立てて削除依頼を出しましょう。
相手アカウントを特定する
コメント欄で誹謗中傷された場合、プロバイダ責任制限法の規定にもとづいて発信者を特定できる可能性があります。運営会社が任意開示に応じない場合、仮処分や訴訟によって開示させる方法もあります。
相手を特定できたら、損害賠償請求などの示談交渉を行い、誹謗中傷が起こった原因や背景となったトラブルの解決を図ります。紛争を解決できれば、安心してこれまでのように日常生活を送ることが出来ます。
相手が悪質な場合には、刑事告訴をして刑事処罰を求めるのも1つの選択肢となります。
4.なりすまし被害や著作権侵害について
インスタグラムでは、なりすまし行為や無断転載などの著作権侵害を受けるケースも少なくありません。なりすまし被害を受けた場合には、名誉毀損などで訴えることができる可能性もあります。著作権侵害をされたら著作権法違反により、相手に損害賠償請求や差し止めを行いましょう。
具体的にどういった対処をすべきなのかは、権利侵害の態様や個別状況によって異なります。まずは一度、専門家へ相談するのが得策です。
5.インスタグラムでの誹謗中傷についてのまとめ
インスタグラムでの誹謗中傷には、DMで直接個人攻撃してくるパターンとコメント欄などの公開の場所で権利侵害してくるパターンの2種類があります。
コメント欄などの公開の場所の場合にはプロバイダ責任制限法によって本人特定できる余地がありますが、DMの場合には本人特定が難しくなる問題があります。かといって放置していると問題が大きくなるリスクが高いので、なるべく早めに対応を開始しましょう。
誹謗中傷対策の手続きは複雑になるケースも多く、きちんと法的な観点から主張や説明を組み立てる必要もあって、弁護士を通さなければ解決が困難となりがちです。
山口の弁護士法人牛見総合法律事務所では弁護士がお客様のご相談に対し、丁寧かつ迅速に対応しております。インスタ(Instagram)で権利侵害を受けてお困りの方がおられましたら、まずはお気軽にご相談ください。